
こんな悩みありませんか?
「叱らない子育てってどういう意味?」「叱らないと子どもがわがままにならない?」
私も…
「叱らない子育て」に挑戦してみたものの、イライラが溜まって爆発してしまったことがあります…。
近年よく耳にする「叱らない子育て」。
SNSや育児本でも注目されていて、なんとなく“優しいママ”になれる魔法のように聞こえますよね。
でも実際やってみると…「イライラが我慢できない」「全然言うことを聞いてくれない」と感じたことはありませんか?
本当に“叱らない”だけでいいのでしょうか?
今回はこのキーワードに潜む誤解と、本当に大切な子育ての本質について考えていきます。
この記事では、「叱らない子育て」という言葉に振り回されすぎず、親も子も苦しくならない育児のあり方を一緒に考えていきます。
特に、こんなことが気になっている方におすすめの内容です。
・「叱らない子育て」って、結局何をすればいいの?
・優しく伝えても子どもが聞いてくれない。どうすれば?
・怒ることがダメだとわかっていても我慢できない…
・叱らずに、でもしっかり伝える方法が知りたい
・子どもの自己肯定感を傷つけずに、しつけをしたい
このブログでは、心理学・脳科学的な視点もまじえながら、
「叱らない=放任ではない」という大切な前提と、
“叱る”でも“叱らない”でもない“第三の道”を紹介していきます。
よくある悩みと状況の説明

~「叱らない子育て」の理想と現実のギャップ~
「叱らない子育て」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
- いつもニコニコ優しくて
- 子どもの話を根気強く聞いて
- どんなことも“ダメ”と言わずに受け止める
そんな“理想の親像”を思い描く方も多いのではないでしょうか。
でも実際の子育てって、そんなにきれいごとばかりではありません。
例えば、よくある日常の中でこんなシーンが…。
🌀シーン①:スーパーで走り回る子ども
「走っちゃダメだよ〜」と優しく伝えても、ニヤッと笑ってまたダッシュ。
→「これ、注意しちゃダメなの?」「叱ったら自己肯定感が下がる?」
🌀シーン②:おもちゃの取り合いで手が出た
兄弟ゲンカ。手を出して相手を泣かせた。
「叱らない」と決めていたのに、思わず「こらっ!」と声を荒げてしまった…。
🌀シーン③:イヤイヤ期の地雷を踏みまくる
着替えない、歯みがきしない、片づけない…。
「叱らない」どころか、毎日が説得と我慢の連続。
こうした日々のなかで、多くの親がこんなふうに感じています。
- 「優しくしてるのに全然伝わらない」
- 「言っても聞かないなら、もう言わない方がいいの?」
- 「どうせ伝わらないなら、怒鳴った方がスッキリする…」
これらの悩みの背景には、「叱らない子育て」に対する情報の誤解や理想の押しつけがあります。
よくある誤解①:「叱らない=放任」
本来は「頭ごなしに怒鳴るのではなく、行動の背景に目を向けよう」という考え方なのに、
“叱らない方がいい”というイメージが独り歩きし、何も言わない育児=正解と誤認されることも。
よくある誤解②:「自己肯定感を育てるためには怒ってはいけない」
確かに、人格否定や過剰な怒りは自己肯定感を傷つけます。
でも、「してはいけないこと」を伝えないまま育つことも、子どもの自己肯定感には逆効果です。
よくある誤解③:「感情を我慢することが親の成熟」
“怒り”を押し殺すことが育児上手だと思ってしまい、
結果的にストレスをため込み、爆発→自己嫌悪→もっと我慢という悪循環に陥る親も少なくありません。
こうした誤解に振り回されないためには、
“叱る”と“叱らない”のあいだにある「伝える」という視点を持つことが大切です。
きみさんの体験談

~「叱らない子育て」なんて、どんな仏の心を持てばできるの?~
「叱らない子育て、やってみよう」
そう思ったのは、私が仕事を病欠で休んでいたときのことでした。
当時、双子の子どもたちは2〜3歳くらい。イヤイヤ期の真っ盛りで、毎日がカオスのような日々。
仕事からいったん離れて時間にも気持ちにも少し余裕ができた私は、
「せっかくなら子どもたちにしっかり向き合おう」
「今こそ“叱らない子育て”を意識してみよう」
――そんなふうに考えたんです。
当時は、育児本やネットの情報にたくさん触れていた時期でもあり、
「叱らないことで子どもの自己肯定感が育つ」
「親が感情的にならず、共感的に対応することが大事」
そんなキーワードが自分の中でも響いていて、
「私もやってみよう」と思ったんですよね。
でも、現実は…
それはもう、次から次へとイライラの種が湧いて出てきて…(笑)
- 朝からおもちゃの取り合いでケンカ
- ご飯をひっくり返され
- トイレに誘っただけでギャン泣きされる
- やっと寝たと思ったら、またもう片方が起きる…
そんな毎日の中で、何度思ったかわかりません。
「叱らないって、どういうこと?」
「どんな仏の心を持ったら、あんな穏やかでいられるの?」
私はまだ悟りを開いていない。
それどころか、笑顔でいたいのに、感情のマグマは煮えたぎっている。
だから、どうしても爆発してしまうときもありました。
そして爆発したあとは、自己嫌悪。「あんなに怒るつもりなかったのに…」と泣いた日もあります。
それでも気づけたこと
でも、その期間を通して、私は少しずつ学びました。
- 「叱らないこと」がゴールじゃない
- 「叱る」か「叱らない」かの2択じゃない
- 大事なのは、“伝わる形で関わる”ことなんだ
子どもに伝えたいことがあるなら、
それをただ“やさしい言葉”に変えるだけではなく、
自分の気持ちと子どもの状態の両方を整理する力が必要なんだと、身をもって感じました。
解決策・アドバイス

~「叱らない」でも「叱る」でもない、“伝える育児”という選択~
「叱らない子育て」がうまくいかない理由の多くは、
“感情を抑え込むこと”が目的になってしまっているからです。
でも本来、子育てにおいて大事なのは「我慢」でも「支配」でもありません。
親の役割は、「伝えること」。
そして子どもは、そこから自分で考える力や感情の扱い方を学んでいきます。
ここからは、私自身が実践してみて「これは効果があった」と思える、
親も子もラクになれる対応のポイントを4つご紹介します。
✅1|「叱らない=感情を抑える」ではなく、「整えてから伝える」
イライラを溜めこんで爆発…私も何度も経験しました。
でもそこで学んだのは、「怒ってはいけない」のではなく、「怒りをどう扱うか」が大切ということ。
怒りは誰にでも湧く自然な感情です。
問題は、それを子どもに“ぶつける”か、“伝える”か。
💡 おすすめの一言:
「ママ、今すごくイライラしてるから、ちょっとだけ深呼吸するね」
自分の感情を“見える化”し、子どもの前で感情整理の手本を見せることで、
子どもも「気持ちの扱い方」を学んでいきます。
✅2|「叱る」は“否定”ではなく“しつけ”と捉える
「叱る=怒鳴る・怒る」と思っている人は多いですが、
本来の“叱る”は、“伝えるしつけ”であるべきです。
✕「なんでそんなことするの!」「もう知らない!」
〇「それをされると〇〇くんが痛い思いをするよ」「使いたかったら“貸して”って言おうね」
💡 ポイントは、“行動の影響”をセットで伝えること。
ただ「やめて!」ではなく、「それをすると、どうなるか」を伝えることで、
子どもは「なぜいけないのか?」を学ぶことができます。
✅3|感情より“目的”を意識する
怒りが込み上げてきたとき、自分に問いかけてみてください。
「私はこの子にどうなってほしいのか?」
- ルールを理解してほしい?
- 相手の気持ちを考えてほしい?
- 社会のマナーを身につけてほしい?
そうやって“伝える目的”を明確にするだけで、口調や言葉選びが変わってくるんです。
✅4|“禁止”ではなく“選択肢”を提示する
子どもは、「ダメ!」「やめて!」だけでは行動を変えることができません。
でも、「どうしたらいいか」を提示されると、自分で選ぶ力が育っていきます。
例:
✕「うるさい!静かにして!」
〇「ここでは静かにするか、お外で声を出そうか。どっちがいい?」
これだけでも、“やらされ感”が薄れ、子ども自身の選択として動いてくれるようになります。
✨親も、完璧じゃなくていい
もちろん、どれも“いつも”できるわけではありません。
私も日々の中で感情が揺れ、余裕のない日はあります。
でも、ちょっと意識を変えるだけで、
- 子どもとの会話がスムーズになる
- 叱る回数が自然と減っていく
- 親としての自信が取り戻せる
そんなふうに、「ラクになる育児」が少しずつ見えてくるのです。
まとめ・みなさんへのメッセージ
~「叱らない」って、我慢することじゃない。伝えることをあきらめないで~
「叱らない子育て」をしようと思ったのにうまくいかなくて、
怒ってしまっては自己嫌悪…。そんな経験、きっとあなたにもあると思います。私にも、何度もありました。
でも今、胸を張って言えるのは――
叱ることは、子どもを思うからこそ生まれる行動だということ。
大切なのは、「叱るか叱らないか」ではなく、どんな言葉で、どんな思いで伝えるかなんですよね。
子どもはまだ、気持ちの整理も社会のルールも学んでいる途中。
親だって、自分の感情をうまく扱える日はあったりなかったりします。
だからこそ大事なのは、「完璧を目指さない」こと。
- 伝え方を変えてみよう
- 怒りをそのままぶつけずに工夫しよう
- 自分の気持ちも子どもの気持ちも、大切にしよう
このブログが、叱ることに悩むすべての親御さんの、肩の力を少し抜くきっかけになれたら嬉しいです。
子育てって、うまくいかないことの連続。
でもそのなかで、ひとつでも「伝わった」と思える瞬間があると、不思議と心がほぐれていきます。
あなたも、あなたなりの“伝える子育て”を、今日から少しずつ始めてみませんか?