「自分が何をしたのかわからないけれど、急に仲間はずれにされた」
「昨日まで普通だったのに、今日は目を合わせてもらえない」
「なぜか突然謝ってこられる」
最近、中学生の娘が友人関係で戸惑いを感じているようです。
大人の私からすれば「よくある思春期の女子同士の関係」と思う場面も、当事者である娘にとっては、とても深刻で、心を揺さぶられる出来事です。
思春期は、自分と他者との境界線がまだ曖昧で、「自分はどう思われているのか」に敏感になりすぎる時期。
こうした不安定な関係性の中で、娘は少し混乱しながらも、毎日を過ごしています。
けれど、私はこの経験を通ってほしいとも思うのです。
『13歳からわかる人を動かす』のなかで紹介されている
「人は他者の立場に立って考える力が必要である」
というメッセージ。
そして『さみしい夜にはペンを持て』に書かれている
「自分の内面に目を向けることが人間関係を変える第一歩である」
という視点。
どちらも、人と関わりながら自分自身を見つめることの大切さを教えてくれます。
私自身も中学・高校時代は、友達との距離感に悩んでいました。
「私は誰と仲良くすればいいの?」「嫌われたくない」「友達がいないと思われたくない」
そんな思いがぐるぐると頭の中を占めていたのを覚えています。
今、娘はそのプロセスを通っている最中。
親である私は、無理に口を挟むのではなく、少し距離をとって、彼女が「自分で考える力」と「他者を理解する目線」を育てていくのを見守りたいと思っています。
娘が感じている友人関係のゆらぎ。
それは、ただの「思春期あるある」として流してしまうにはもったいない、本人にとっては大切な成長の機会でもあります。
特に思春期の女の子たちの間では、“自分がどう見られているか”が絶対的な価値基準になりがちです。
「嫌われたくない」「浮きたくない」「仲間外れにされたくない」――
それはまるで空気を読むセンサーのように、無意識に周囲の機嫌を測ってしまう感覚。
でも本当は、それだけでは人間関係はうまくいかないのです。
自分の考えや感情もきちんと認め“他者を尊重する姿勢”を身につけていく事で、先での人間関係でもしなやかにわたっていけると思っています
正しさを主張しなくてもいい。
いい子でいようとしなくてもいい。
心がゆれる時期にこそ、「自分を知る」機会になってくれたらと、私は母として応援しています。