
うちの子、なんだか最近ついていけてない気がする…

同じクラスの子はもう漢字ドリル終わったらしいけど、うちはまだ半分…
小学4年生になると、親がふと気づき始めるのが「学力の差」です。低学年のうちはあまり差を感じなかったのに、ある日突然「あれ?」と思う瞬間がやってきます。しかもその差は、兄弟姉妹間でもはっきり出てくることがあり、親としてはちょっと焦ってしまうもの。
「勉強についていけないのでは?」「うちの子だけ遅れてるのでは?」と不安になったり、「このままで大丈夫かな」と心配になったり。でも、安心してください。小学4年生で学力差が見えるのは“よくあること”なんです。
この記事では、実際に双子の育児を通して学力差を感じた私の体験談を交えながら、小学4年生で見られる学力差の理由や、親としてできるサポート方法についてお伝えします。
- 小学4年生で学力差が目立ち始める背景
- 「うちの子だけ?」と焦らなくていい理由
- 実際に双子を育てた母親としてのリアルな体験談
- 子どもの学力差に親がどう向き合えばよいか
- 家庭でできる具体的なサポート方法と声かけの工夫
- 成績だけにとらわれない、長期的な視点での見守り方
小学4年生から見え始める“学力差”という現実

小学校生活も4年目に入り、中学年と呼ばれる小学4年生。授業内容も少しずつ抽象的になり、国語では文章読解が中心になり、算数では分数や面積といった“つまずきやすい”単元が出てきます。
この頃からよく聞かれる親の悩みがこちらです:
- 「急に成績が下がってきた気がする…」
- 「授業内容が難しくなってきたのか、やる気がなくなってきた」
- 「兄弟姉妹で差が出てきて心配」
- 「家庭学習の進み具合が、周りと比べて遅いかも」
こうした不安は、小学4年生という時期特有の“学びの壁”が関係しています。
実はこの時期、以下のような変化が子どもたちに起こりやすいのです。
✅ なぜ学力差が出やすくなるのか?

要因 | 内容 |
学習内容のレベルアップ | 文章読解・図形・分数・理科社会の応用など、思考力が求められる内容が増える |
学習習慣の差 | 低学年までは親のフォローで乗り切れたが、自主性が問われるように |
性格や興味の違い | 「学ぶのが好きな子」と「じっとしているのが苦手な子」の違いが明確に |
発達の個人差 | 同じ年齢でも、理解力・集中力・抽象思考の発達には差がある |
つまり、今までは“みんな同じペース”で進んでいたのが、このあたりから「得意・不得意」や「好き・嫌い」がはっきりし始める時期なのです。
しかも、親の目にはその差が非常に気になりやすくなるのがこの学年。
だからこそ、「うちの子だけが遅れているんじゃ…」という焦りや不安を抱える保護者は多いのです。
まるで自分を見ているようで…双子育児で感じた“学力差”

私は、双子を育てています。男女の双子ですが、4年生を迎えるころから、学力や学習への意欲に大きな差を感じるようになりました。
正直に言えば――
私は昔からお勉強が得意な方ではなく、成績よりも「どうにか乗り切れればいいや」と思うタイプ。そんな私が子どもの学力のことで悩むとは、思ってもみませんでした(笑)。
でも、双子の息子は、まるで私とは別人格のように学びへの意欲が強く、「どうして?」「もっと知りたい!」という姿勢で、家庭学習にも意欲的。一方、娘はというと……参観日に行っても上の空で、先生の話を聞いているようで聞いていないような、そんな様子。
「ああ……昔の私みたいだなぁ」と苦笑しながらも、「このままで大丈夫かな?」と不安になる気持ちが出てきたのも事実です。
家庭学習の姿勢も全然違う!
同じ家庭、同じ学校、同じ学年。それなのに、こんなにも“学ぶ姿勢”が違うことに驚かされました。
たとえば…
- 息子は宿題を終えると、自分で問題集に取り組む
- 娘は宿題をやるまでに30分かかり、さらに途中で鉛筆を置いてぼーっと…
最初は「どうしたら娘もがんばってくれるんだろう?」と悩み、あれこれ声かけしたり、一緒に勉強したりもしました。でも、無理にやらせようとしてもうまくいかないし、かえって親子関係がぎくしゃくすることも。
そんなとき、「この子にはこの子のペースがある」と気づくことで、少し心が軽くなりました。
学力差にどう向き合う?親ができる3つのサポート

子どもの学力差に気づいたとき、親としてできることは「差を埋める」よりも、「個性を理解してサポートする」ことです。
無理に同じラインに引き上げるのではなく、それぞれの性格や成長に寄り添った関わり方が大切です。
①「比べない・責めない・決めつけない」が鉄則

「お兄ちゃんはできてるのに!」「なんであなただけ…」
つい言いたくなる気持ち、よくわかります。でも、子どもにとって一番つらいのは「できないこと」を責められること。
学びへの苦手意識や自信のなさは、親の言葉や態度から育ってしまうことも。
まずは「この子にはこの子の成長のリズムがある」と捉える視点を持つことが第一歩です。
② 学ぶ“入り口”は好奇心からつくる

興味がないものをやらせても、なかなか伸びません。
勉強が苦手な子ほど「学ぶ理由」や「面白さ」がわからず、机に向かうことが苦痛になります。
例えば…
- 漢字に苦手意識を持っていたので、好きなキャラクターの名前を使って練習してみた
- 理科が嫌いな子に図鑑や動画で動植物を見せ、「おもしろい!」と感じるところから始めた
勉強ではなく「発見」や「楽しい」を感じる入り口を一緒に見つけてあげると、学びに前向きになります。
③ 「できたね」を小さく積み重ねる声かけ

苦手な子ほど「どうせ私にはできない」と思いがち。
だからこそ、小さな成功を一緒に見つけて「すごいね」「できたね」「昨日より少し早く終わったね」と、行動に注目して声をかけることが大切です。
結果や点数だけでなく、「がんばった過程」に価値を置くと、子どもは少しずつ「やってみようかな」という気持ちを持つようになります。
まとめ:学力差は「今」の姿、ゴールはもっと先にある

小学4年生という時期に現れる「学力差」。
これは、子どもたちがそれぞれのリズムで成長している証でもあります。
焦って無理に埋めようとするよりも、
「どんな風に学ぶのが合っているのか?」
「この子が楽しく取り組める方法は何か?」
を一緒に考えてあげることで、子どもたちの心はほっとして、前に進む力を取り戻していきます。
私自身、勉強が得意ではなかったからこそ、娘の“ぼんやりさん”ぶりには思わず微笑んでしまいました。
でも、だからこそ「自分なりの成長の仕方がある」と信じて、親として見守っていきたいとも思っています。
学力差はあって当たり前。大事なのは、“違い”を責めることではなく、“違い”に気づいて寄り添える親であること。
そんなあたたかい目線で、今日もわが子と向き合えたら、きっとそれが一番の「学力サポート」なのだと思います。